ついに来てしまいました。 乙女の宿敵、身体計測。
4月の新学期の浮かれ気分を一気に喪失させ、 乙女たちにとってはあまりにも過酷な現実を叩きつけられる 恐ろしい日なのです。
当然、それは私にとっても他人事ではありません。 可能であれば避けたい。
春休みで堕落した結果がすべて数値で計測されるわけですから。
ちなみに私の通う黒女(黒百合女学院の略)では身体計測は体操服で 行うことになっております。 他の学校はどうなのでしょうか?
下着?それとも全裸?
さすがに全裸はないでしょう。 ファンタジーではないのですから。
さて、身体計測においてもっとも恐ろしいのは体重計測と胸囲測定です。 体重は見た目では増減の判断は困難ですが、胸囲はそうはいきません。 隙を見せれば哀れみの集中砲火を浴びることになるのですから…
まぁ、胸囲に関しては制服がぴったりだったので大きくなっている望みは ありません。すでに諦めてますから。 しかも、ウエスト部分に若干の締め付けを感じていたのが気になります…
そしてついに私の番がまわってきました。 しかも黒女では恐ろしいことに、1グラム単位まで計測できるように格闘技などで使われているあの体重計を使用するのです。
ありえません。
そして計測。
養護教諭が慎重に重りをメモリに合わせて行きます。 前回の数値に重りが届きましたが平行にならず通過、その少し先でようやく 止まりました。厳密な数値は控えますが確実に増えてます… 思わず眼帯をはずして少しでも軽くすることを考えましたがそれは まずいので我慢しました。
そうして、私は戦に負けたのです。
おやつ減らそうかしら…
|